ベートーヴェンの『歓喜の歌』やモーツァルトの『ジュピター』、ドヴォルザークの『新世界より』など、歴史に残る交響曲の数々には、作曲家たちの情熱や苦悩、時代の空気が深く刻まれています。愛称の由来、作曲秘話、知られざる逸話まで、クラシック音楽の名作たちにまつわる10の問題に挑戦してみましょう。音楽好きなら知っておきたい教養が詰まった内容です。
Q1 : マーラーの交響曲第8番は、演奏に非常に大規模な編成を要することから何と呼ばれているか。 巨人 復活 悲劇的 千人の交響曲
マーラーの交響曲第8番は、大編成のオーケストラに加え、複数の合唱団と多数の独唱者を要する壮大な作品で、『千人の交響曲』という愛称で知られています。1910年にミュンヘンで行われた初演では、実際に演奏者と合唱団員を合わせて約千人規模の人員が動員されたことからこの名が付けられました。ゲーテの『ファウント』終幕部分やラテン語の聖歌『来たれ、創造主なる聖霊よ』を題材とし、人間の救済と愛を壮大な音楽で描いた作品です。
Q2 : シューベルトの交響曲第8番(D.759)は、2つの楽章しか完成しなかったことから何と呼ばれているか。 悲劇的 未完成 グレート ザ・グレイト
シューベルトの交響曲第8番ロ短調は1822年に着手されましたが、第1楽章と第2楽章のみが完成した状態で残され、『未完成交響曲』として知られています。なぜ作曲が中断されたのかは諸説あり、健康状態の悪化や着想の枯渇などが推測されていますが、はっきりとした理由は分かっていません。未完成であるにもかかわらず、憂愁に満ちた美しい旋律を持つ名曲として高く評価され、現在もロマン派交響曲の重要な作品の一つに数えられています。
Q3 : ブラームスが交響曲第1番を完成させるまでに、最初の着想から約何年かかったとされているか。 5年 21年 10年 30年
ブラームスは交響曲第1番ハ短調の最初の着想を1850年代半ばに得ていたとされますが、ベートーヴェンの交響曲という大きな存在を強く意識し、完成を恐れて何度も改訂を重ねたため、作品が完成したのは1876年のことでした。この間、約21年という長い年月を要したとされ、指揮者ハンス・フォン・ビューローが本作を『ベートーヴェンの交響曲第10番』と評したという逸話も残っています。慎重な作曲姿勢を象徴する作品です。
Q4 : チャイコフスキーが作曲した交響曲第6番に付けられている愛称は何か。 運命 新世界 英雄 悲愴
チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調は1893年に初演され、『悲愴』という愛称で知られています。作曲者自身がこの愛称を承認したとされ、深い苦悩や死の予感を感じさせる内容が特徴です。初演からわずか9日後にチャイコフスキーが急死したため、この作品は彼の『白鳥の歌』、すなわち最後のメッセージとして語られることが多く、特に第4楽章の沈み込むような終わり方が強い印象を残す名作として今も演奏され続けています。
Q5 : ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄(エロイカ)』は、もともと誰に献呈される予定だったか。 ナポレオン・ボナパルト ルイ16世 フランツ・ヨーゼフ1世 ゲーテ
ベートーヴェンは交響曲第3番を、当初フランス革命の理想を体現する英雄としてナポレオン・ボナパルトに献呈する予定でした。しかし1804年にナポレオンが皇帝に即位したことを知ると、ベートーヴェンは激怒し、自由と共和主義の理想を裏切ったとして楽譜の表紙からナポレオンの名前を消したと伝えられています。最終的には『ある英雄の思い出に』という献辞に変更され、古典派からロマン派への橋渡しとなる革新的な交響曲として知られています。
Q6 : ベートーヴェンの交響曲第6番に付けられている愛称は何か。 英雄 運命 田園 合唱
ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調は1808年に初演され、『田園』という愛称で知られています。各楽章には『田舎に到着した時の愉快な感情』『小川のほとりの情景』『雷雨、嵐』など標題的な表題が付けられており、自然描写を音楽で試みた標題音楽の先駆的作品とされています。鳥のさえずりや嵐の情景など自然現象を音で表現する手法は、後のロマン派音楽における自然描写に大きな影響を与えました。
Q7 : 『交響曲の父』と呼ばれるハイドンは、生涯で約何曲の交響曲を作曲したとされているか。 約60曲 約80曲 約104曲 約150曲
ヨーゼフ・ハイドンは古典派交響曲の形式を確立した功績から『交響曲の父』と呼ばれ、生涯で約104曲の交響曲を作曲したとされています。初期の作品から、エステルハージ家に仕えた時代の『告別』『驚愕』、ロンドンで作曲された『ロンドン交響曲集』まで、作風は大きく発展していきました。番号は後世に整理されたもので、未発見や異説のある作品も含めると数にはやや幅がありますが、104曲という数字が一般に広く知られています。
Q8 : ドヴォルザークがアメリカ滞在中に作曲した交響曲第9番に付けられている愛称は何か。 田園 新世界より イタリア スコットランド
ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調は、1893年にアメリカのニューヨーク音楽院院長として渡米していた時期に作曲され、『新世界より』の愛称で知られています。アメリカの黒人霊歌やネイティブアメリカンの音楽から受けた印象を、チェコの民族色豊かな旋律と融合させた作品とされ、第2楽章の旋律は後に『家路』という歌曲にも編曲され日本でも広く親しまれています。彼の代表作であり、新世界で得た感動を音楽に込めた傑作です。
Q9 : ベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章で用いられている合唱の詩『歓喜に寄せて』を書いたのは誰か。 フリードリヒ・シラー ゲーテ ハインリヒ・ハイネ ライナー・マリア・リルケ
ベートーヴェンは交響曲第9番の第4楽章で、ドイツの詩人フリードリヒ・シラーが1785年に発表した詩『歓喜に寄せて(An die Freude)』の一部を独唱と合唱によって歌わせました。この楽章は『歓喜の歌』として広く知られ、人類の兄弟愛と歓喜を謳う内容です。シラーの理想主義的な詩とベートーヴェンの音楽が結びついたことで、現在も欧州連合の歌や世界各国の式典で演奏される、世界的に最も親しまれた旋律の一つとなっています。
Q10 : モーツァルトが作曲した最後の交響曲、第41番に付けられている愛称は何か。 ジュピター 英雄 悲劇的 時計
モーツァルトの交響曲第41番ハ長調は、1788年に完成した彼の最後の交響曲で、『ジュピター』の愛称で知られています。この愛称はモーツァルト自身が付けたものではなく、後世にイギリスの興行師ヨハン・ペーター・ザロモンらによって、作品の壮大さや神々しい響きにふさわしいとして名付けられたとされています。終楽章では複数の主題が同時に展開するフガートの技法が用いられ、古典派交響曲の頂点を示す作品として今も高く評価されています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は交響曲クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は交響曲クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。