図書館は、本を借りるだけの場所ではありません。分類のしくみや番号の意味、世界の名だたる図書館の歴史、本を守るための制度や宣言など、知れば知るほど奥深い世界が広がっています。普段なにげなく使っている図書館も、ちょっと視点を変えるだけで発見がいっぱいです。この記事では、図書館にまつわる知識を10問のクイズにまとめました。本好きの方も、久しぶりに図書館へ行きたくなった方も、気軽に挑戦してみてください。あなたは何問正解できるでしょうか?
Q1 : 世界最大級の蔵書規模を誇る「米国議会図書館(Library of Congress)」は、どの都市にありますか?
米国議会図書館は、1800年に設立された米国の事実上の国立図書館で、首都ワシントンD.C.にあります。蔵書数は数千万点にのぼり、図書だけでなく、地図、写真、録音資料、手稿など多様な資料を所蔵する世界最大級の図書館です。議会に奉仕する調査機関としてスタートし、現在は広く一般にも利用されています。また、米国議会図書館分類法(LCC)や、図書館向けの書誌データの標準化にも大きな影響を与えてきました。ニューヨークの公共図書館とは別の機関です。
Q2 : 日本の国立国会図書館が設立されたのは、何年ですか?
国立国会図書館は、1948年(昭和23年)に国立国会図書館法に基づいて設立されました。日本国憲法の下で、国会の立法活動を補佐するとともに、行政・司法の各部門や国民にも図書館サービスを提供することを目的としています。設立の背景には、戦前の帝国図書館などの資料を引き継ぎつつ、国政に必要な調査を支える機関をつくるという考え方がありました。現在は東京の永田町にある東京本館、京都の関西館、東京の国際子ども図書館の3施設で構成されています。
Q3 : 1954年に採択され、1979年に改訂された「図書館の自由に関する宣言」を採択した団体はどれですか?
「図書館の自由に関する宣言」は、日本図書館協会が1954年の総会で採択し、1979年に改訂した宣言です。資料収集の自由、資料提供の自由、利用者の秘密を守ること、検閲に反対することなどを柱としています。図書館が国民の知る自由を保障する機関であることを示す指針として、全国の図書館員に広く受け入れられています。たとえば、誰がどの本を借りたかという貸出記録は、原則として外部に漏らしてはならないとされています。これはプライバシー保護の観点からも重要です。
Q4 : 図書館で、それぞれの本の背表紙などに貼られ、書架上の並び順を決める記号や番号のことを何といいますか?
図書館の本の背表紙には、「913.6」や「ア」などの記号が書かれたラベルが貼られています。これが請求記号です。分類記号(日本十進分類法の番号など)、図書記号(著者名の頭文字など)、巻冊記号を組み合わせて作られ、書架上の本の位置を示す住所のような役割を果たします。利用者は、目録で調べた請求記号を頼りに、書架から目的の本を探し出すことができます。ISBNは書籍の識別番号、バーコードは貸出処理に使う読み取り用の記号で、請求記号とは役割が異なります。
Q5 : 図書館を舞台にした人気小説『図書館戦争』シリーズの作者は誰ですか?
『図書館戦争』は、有川浩(現在は有川ひろ名義)による小説で、2006年に刊行されました。メディア良化法という架空の法律で検閲が行われる日本を舞台に、図書館の自由を守るため武装する「図書隊」の活躍を描きます。作中では、先述した「図書館の自由に関する宣言」が重要な設定として登場します。シリーズはアニメ化、漫画化、実写映画化もされ、図書館の役割や表現の自由について、多くの読者が考えるきっかけとなった作品です。
Q6 : 古代に「世界の知識を集める」ことを目指して築かれ、パピルスの巻物を大量に収集したことで知られるアレクサンドリア図書館は、現在のどの国にあったとされますか?
アレクサンドリア図書館は、紀元前3世紀ごろ、プトレマイオス朝の時代にエジプトの都市アレクサンドリアに設立された古代最大級の図書館です。ムセイオンと呼ばれる研究施設に付属し、多くの学者が集まって研究を行いました。港に入る船の書物を書き写して収集したという逸話も伝わっています。図書館は複数の出来事の中で徐々に衰退したとされ、単一の火災で失われたとは言い切れません。現在はエジプトのアレクサンドリアに、復興を象徴する新図書館が2002年に開館しています。
Q7 : 国立国会図書館法に基づき、国内で発行された出版物を発行者が国立国会図書館に納める制度を何といいますか?
国立国会図書館法に基づく納本制度は、日本国内で発行された出版物を、発行者が国立国会図書館へ納入することを義務づける制度です。これにより、国内の出版文化の成果が網羅的に収集され、国民共有の文化的財産として後世に保存されます。収集された資料は、全国書誌である日本全国書誌の作成や、国会議員の調査、国民への利用提供の基盤にもなります。なお、インターネット資料や電子書籍・電子雑誌なども、制度の対象に含まれています。
Q8 : 日本十進分類法(NDC)で、「9」の区分に分類されるのはどれですか?
日本十進分類法(NDC)では、知識全体を0から9の10の区分(類)に分けています。0が総記、1が哲学、2が歴史・地理、3が社会科学、4が自然科学、5が技術、6が産業、7が芸術・美術、8が言語、9が文学です。したがって9類は文学となり、小説や詩、戯曲などが含まれます。図書館の書架では、この番号順に本が並んでいるので、番号と区分を覚えておくと、目的の本を探しやすくなります。言語は8類、歴史・地理は2類、芸術・美術は7類です。
Q9 : 現在使われている書籍の国際標準図書番号(ISBN)は、何桁の数字で構成されていますか?
ISBN(国際標準図書番号)は、書籍を世界中で一意に識別するための番号です。かつては10桁でしたが、2007年1月から13桁に移行しました。13桁のISBNは、先頭が978または979で始まるのが特徴です。図書館では、ISBNを使って蔵書を管理したり、書店や出版社との間で書籍の情報をやり取りしたりします。なお、雑誌には別の番号体系であるISSN(国際標準逐次刊行物番号)が用いられ、これは8桁で構成されています。
Q10 : 日本十進分類法(NDC)は、日本の多くの公共図書館や学校図書館で採用されている分類法です。0から9の10区分で知識を分け、さらに細かい数字で分類を進めます。デューイ十進分類法(DDC)を参考にしていますが、日本の実情に合わせて作られました。
日本の図書館で最も広く使われている分類法は、日本十進分類法(NDC)です。日本図書館協会が編集しており、知識全体を0から9までの10区分に分けて、そこから小数点以下の数字で細かく分類していきます。デューイ十進分類法(DDC)は米国を中心に広く使われ、NDCも影響を受けています。米国議会図書館分類法(LCC)は主に米国議会図書館や大学図書館で使われています。国際十進分類法(UDC)は主に専門図書館などで使われています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はライブラリクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はライブラリクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。