将棋の駒の中でも屈指の攻撃力を誇る「飛車」。縦横に自在に動き、成れば龍王として盤面を支配する存在感は、将棋を知らない人でも一度は耳にしたことがあるはずです。本記事では、そんな飛車にまつわる基本ルールから戦法、豆知識までを問う全10問のクイズをご用意しました。将棋初心者の方はもちろん、経験者の方もぜひ腕試しに挑戦してみてください。
Q1 : 将棋の駒落ち(ハンディキャップ戦)において、上手(実力が上の対局者)が自分の飛車を1枚除いて対局する形式を何と呼ぶか。
駒落ちは実力に差がある対局者同士が公平に近い形で対局するための制度で、実力が上の上手が自分の駒の一部を予め盤上から除いて指すことでハンデをつける。飛車のみを除く形式は「飛車落ち」と呼ばれ、角落ちと並んで代表的な駒落ちの一つに数えられる。香落ちよりもハンデが大きく、二枚落ち(飛車と角の両方を除く形式)よりは小さいとされる。指導対局などでも段階的なハンデ付けの一環として広く用いられている形式である。
Q2 : 対局の序盤で飛車を初期位置の2筋から別の筋へ動かして戦う戦法を総称して何と呼ぶか。
飛車を初期位置の2筋から3筋・4筋・5筋・6筋・8筋などの別の筋に振り動かして戦う戦法群を総称して「振り飛車」と呼ぶ。対して飛車を初期位置の2筋に据えたまま戦う戦法は「居飛車」と呼ばれ、将棋の戦型は大きくこの二つに分類される。棒銀や矢倉は戦法名ではあるが、これらは主に銀将や陣形の組み方に関する用語であり、居飛車側でも振り飛車側でも用いられ得るため、飛車の位置そのものを基準とした分類名ではない点が振り飛車との違いである。
Q3 : 飛車を中央の5筋に配置して戦う振り飛車の戦法を何と呼ぶか。
振り飛車の中でも飛車を盤の中央にあたる5筋に配置する戦法は「中飛車」と呼ばれる。同様に、飛車を4筋に置く戦法は「四間飛車」、3筋に置く戦法は「三間飛車」、そして相手の飛車のいる筋に正面から向き合うように配置する戦法は「向かい飛車」と呼ばれ、いずれも飛車を配置する筋の位置によって名称が使い分けられている。中飛車は盤の中央から広く盤面全体に利きを効かせられることが特徴で、急戦から持久戦まで幅広い戦い方に対応できる戦法として古くから指されてきた。
Q4 : 一手で王将と飛車の両方に同時に利きをつけ、どちらか一方を取られてしまう状況に追い込む手筋を将棋用語で何と呼ぶか。
一手で相手の王将に王手をかけると同時に飛車にも利きをつけ、王手を防いだ次の手で飛車を取られてしまう状況に追い込む手筋を「王手飛車」または「王手飛車取り」と呼ぶ。桂馬や角行などが両方に利きを持つ位置に移動することで成立しやすいことで知られる著名な手筋である。田楽刺しは一直線上に並んだ複数の駒を串刺しにするように取る手筋、邪魔駒は敵の利きを遮る自分または相手の駒を指す用語であり、いずれも王手飛車とは異なる場面で使われる将棋用語である。
Q5 : 将棋盤(9×9マス)において、飛車が他の駒に遮られない場合、一手で最大何マス移動できる可能性があるか。
将棋盤は縦横9マスずつの81マスで構成されている。飛車が縦の筋または横の段の端から反対側の端まで一直線に移動する場合、通過するマス数は移動先までの距離として数えられるため、最大で8マス分の移動となる。9マスという数字は盤の1辺のマス数そのものを指しており、実際に駒が動く距離とは1マスずれる点に注意が必要である。この長い直線的な利きこそが飛車の機動力の高さを支えており、盤面のどこにいても敵陣まで一気に迫れる強みとなっている。
Q6 : 飛車が敵陣で成ると、何という駒に変わるか。
飛車が敵陣三段目以内に入って成ると「龍王」、略して「龍」と呼ばれる駒に変化する。と金は歩が成った駒であり、龍馬は角行が成った駒であるため、飛車の成り駒とは異なる。成金という言葉は俗に金と同じ動きをする成り駒(と金・成香・成桂・成銀)をまとめて指す通称であり、龍王はこれらとは動き方が異なるため成金には含まれない。龍王は通常の飛車の動きに加えて斜め1マスにも動けるようになり、攻守にわたって非常に強力な駒として扱われる。
Q7 : 成った飛車である「龍王」は、通常の飛車の動きに加えてどのような動きができるようになるか。
飛車が成って龍王になると、元々の縦横に何マスでも進める動きに加えて、斜め方向に1マスだけ進めるという動きが新たに加わる。これにより龍王は盤上のあらゆる方向にある程度の利きを持つ非常に強力な駒となり、王将の詰みに直接絡む終盤で特に威力を発揮する。角行が成って龍馬になった場合は逆に、斜めに何マスでも進める動きに縦横1マスの動きが加わる仕組みになっており、飛車と角行の成り駒はそれぞれ異なる方向の動きを補強する点で対照的な性質を持っている。
Q8 : 将棋で一般的に用いられる駒の価値評価において、飛車と角行を比較した場合、通常どちらが高く評価される傾向にあるか。
将棋の駒の強さを数値化する点数表やコンピュータ将棋の評価関数などでは、飛車は角行よりもやや高い価値を与えられることが一般的である。これは飛車が縦横に利きを持ち、成った際の龍王が盤面の広い範囲を制圧できることなどが理由とされる。ただし実際の対局では局面や戦型によって飛車と角行のどちらが働きやすいかは変わるため、絶対的な優劣ではなくあくまで平均的な傾向として飛車がやや高く評価されることが多い、という点には注意が必要である。
Q9 : 将棋の「飛車」の動かし方として正しいものはどれか。
飛車は縦の筋と横の段に沿って、駒に遮られない限り何マスでも自由に移動できる駒である。チェスのルークと同じ動き方をするのが特徴で、斜めには一切移動できない。この点が斜めにのみ動ける角行との大きな違いになっている。移動の途中に自分の駒があればそこで止まり、相手の駒があればその駒を取って止まることができる。将棋の8種類の駒の中でも角行と並んで最も強力な駒とされ、序盤・中盤・終盤を通して盤面全体に利きを及ぼせる点が高く評価される理由となっている。
Q10 : 将棋の平手の初期配置において、先手の飛車が置かれる筋はどこか。
平手(駒落ちのない対局)の初期配置では、先手の飛車は2筋の2八の位置に置かれる。対する角行は8筋の8八に置かれており、飛車と角行は盤上で左右対称の位置関係にある。序盤の代表的な指し手である「2六歩」は、この飛車の前にある歩を一つ前進させる手であり、居飛車系の戦型でよく見られる。飛車をこの初期位置である2筋に置いたまま戦う戦法を居飛車、他の筋に動かして戦う戦法を振り飛車と呼び、将棋の戦型を大きく二分する基準の一つになっている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は飛車クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は飛車クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。