ツーリングの醍醐味は、絶景の道を駆け抜けるだけでなく、その歴史や制度を知ることでさらに深まります。バイクの日の由来、免許制度の変遷、全国の人気ツーリングロードなど、走り屋なら知っておきたい知識を集めた全10問。あなたはどれだけ正解できるでしょうか、腕試しに挑戦してみてください。
Q1 : 指定自動車教習所で大型自動二輪車免許の教習・卒業検定が受けられるようになったのは西暦何年でしょう?
かつて大型自動二輪車免許は運転免許試験場で行われる「限定解除審査」に合格しなければ取得できず、非常に難易度が高いことで知られていた。しかし1996年の法改正により、指定自動車教習所でも大型自動二輪車の教習および卒業検定が実施できるようになり、教習所に通うことで比較的取得しやすくなった。この改正はライダー人口の裾野を広げ、大型バイクでのツーリングを楽しむ人が増える大きな転機となった。
Q2 : 現在、高速道路における自動二輪車(普通・大型)の法定最高速度は、普通乗用車と同じ時速何キロメートルでしょう?
高速道路における自動二輪車の法定最高速度は、普通乗用車と同様に時速100キロメートルと定められている(一部区間では120km/hに引き上げられた区間もあるが基本は100km/h)。ただし50cc以下の原動機付自転車は高速道路を走行すること自体ができない点に注意が必要である。長距離ツーリングで高速道路を利用する際には、四輪車と同じ速度感覚で走行できる一方、横風や路面の影響を受けやすいため二輪車特有の注意も求められる。
Q3 : 大観峰周辺を通り、雄大な草原風景で知られる「ミルクロード」があるのはどこの県でしょう?
ミルクロード(阿蘇ミルクロード)は熊本県の阿蘇地方、大観峰周辺を通る観光道路の愛称である。周辺一帯には広大な草原が広がり、阿蘇の外輪山や中岳の噴煙などダイナミックな景色を眺めながら走ることができる。牧場地帯を通ることからこの名がついたとされ、九州を代表するツーリングルートの一つとして全国のライダーから高い人気を集めている。
Q4 : 日本で初めての高速道路として、1963年に一部区間が開通した路線はどれでしょう?
日本初の高速道路は名神高速道路であり、1963年7月に尼崎インターチェンジから栗東インターチェンジまでの区間が部分開通した。全線開通はその後1965年のことである。名神高速道路の開通は日本のモータリゼーションの幕開けを象徴する出来事であり、その後の東名高速道路をはじめとする全国的な高速道路網整備のさきがけとなった歴史的な路線として知られている。
Q5 : 高速道路における二人乗り(タンデム)走行が解禁されたのは西暦何年でしょう?
高速道路でのタンデム走行は長らく禁止されていたが、道路交通法施行令の改正により2005年4月1日から解禁された。ただし条件があり、運転者が20歳以上であること、かつ普通自動二輪車以上の免許を取得してから3年以上経過していることなどが必要とされる。これによりパートナーと二人で高速道路を使った長距離ツーリングを楽しむライダーが増え、ツーリングの幅が大きく広がるきっかけとなった。
Q6 : 自転車やバイクでも渡れることで有名な「しまなみ海道」が結んでいるのは、広島県とどこの県でしょう?
しまなみ海道は正式には西瀬戸自動車道と呼ばれ、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60キロメートルの道路である。因島や生口島、大三島などいくつもの瀬戸内海の島々を橋で渡っていくルートで、自動車専用道路と並行して自転車道・歩行者道が整備されているため、原付バイクや自転車でも本州から四国まで海を渡ることができる、国内屈指の人気ツーリングスポットとして知られている。
Q7 : 高原地帯を走る人気の観光道路「ビーナスライン」があるのは何県でしょう?
ビーナスラインは長野県の中央部に位置し、蓼科高原から霧ヶ峰、美ヶ原高原までを結ぶ全長約76キロメートルの観光道路である。標高の高い場所を走るため雄大な高原風景や雲海を楽しめることから、四輪ドライバーだけでなく多くのバイクライダーにも人気が高く、夏場には全国からツーリング目的の二輪車が集まる定番スポットとして長年愛され続けている。
Q8 : 「大型自動二輪車免許」で運転できるのは、総排気量が何ccを超える二輪車でしょう?
日本の二輪車免許は排気量によって区分されており、原付一種は50cc以下、普通自動二輪車小型限定は125cc以下、普通自動二輪車は400cc以下となっている。そして400ccを超える排気量の二輪車を運転するには大型自動二輪車免許が必要である。大型免許があれば排気量に上限なくどんな二輪車にも乗ることができるため、大排気量の車体で快適な長距離ツーリングを楽しみたいライダーの目標とされることが多い。
Q9 : バイクツーリングの愛好者の間で親しまれる「バイクの日」は何月何日でしょう?
「バイクの日」は1989年に当時の総務庁交通安全対策室が制定した記念日で、8月19日にあたる。これは「8(バ)19(イク)」という語呂合わせに由来しており、二輪車の交通事故防止や安全運転を呼びかけることを目的としている。全国各地でこの日に合わせてツーリングイベントや安全啓発イベントが開催されることが多く、バイク文化に親しむライダーの間では広く知られた記念日となっている。
Q10 : 日本において、二輪車運転者のヘルメット着用が一般道路を含む全ての道路で義務化されたのは西暦何年でしょう?
高速道路や自動車専用道路では1970年代からヘルメット着用が義務付けられていたが、一般道路も含めた全ての道路での着用義務化は1986年の道路交通法改正によって実現した。これにより原動機付自転車を含むすべての二輪車運転者はヘルメットの着用が法的に必須となり、頭部保護による死亡事故の減少に大きく貢献した。現在でもツーリングの基本装備として、規格に適合したヘルメットの着用は安全運転の第一歩とされている。
Q11 : 高速道路走行中にパンクやバーストが発生した場合の適切な初動対応はどれか?
高速道路でのパンクは二次災害の危険が高いので、まずは安全に速度を落とし非常路側帯や故障帯に可能な限り寄せて停止し、ハザードや発煙筒、反射ベスト等で後続車に注意を促しながら通報して救援を待つのが適切です。路上での即時タイヤ交換や走行継続、対向車線への進入はいずれも重大な事故につながる可能性があるため避けるべきです。
Q12 : 高速道路での長距離ツーリングにおいて、転倒時の保護性能が最も高いグローブの素材はどれか?
転倒時の摩擦や衝撃から手を守る観点では、レザー製で手の甲や指に強化パッドやスライダーを備えたプロテクショングローブが最も有効です。メッシュやナイロンは通気性に優れるものの保護性能で劣るため高速走行や長距離走行ではリスクが高くなります。快適性と保護性を両立するには、レザー主体で内外に補強のある製品を選ぶのが望ましいです。
Q13 : チェーン駆動のバイクでツーリング前後に行うべきチェーンメンテナンスの目安は?
チェーンは伸びや固着、潤滑不足で挙動に悪影響を及ぼすため、一般的には500〜1000kmごと、あるいは雨天走行後に張り(たるみ)の確認とチェーンルブの給油・清掃を行うのが実務的です。定期点検を怠ると駆動効率低下やチェーン切断の危険性が増すため、ツーリング前後の簡易点検と適切なメンテナンスは安全走行の基本です。
Q14 : 長距離ツーリング中の休憩の目安として一般的に推奨されるのはどれか?
ツーリングでは集中力や反応速度を維持するために、一般的に1〜2時間ごと、あるいは走行距離で100〜150kmごとに休憩を挟むことが推奨されます。休憩ではストレッチや水分・カフェイン補給、目の休めを行い、気象や路面状況の確認も行うと良いです。無理な長時間走行は疲労蓄積や判断力低下を招くため計画的な休憩が重要です。
Q15 : グループツーリングで「減速・停止の合図」として一般的に使われる手信号はどれか?
多人数での走行中に後続ライダーへ減速や停止を知らせる代表的な手信号は、左手(または右手)を下向きにして上下に振る動作です。この動作は速度を落とす意思表示として認識されやすく、後続はこれを見て車間を詰めないよう注意しながら減速します。合図は走行前にグループ内で確認し、視認性の高い方法を統一しておくことが重要です。
Q16 : ツーリング中に天候が急変した場合の最も有効な対策は?
山間部や海沿いなど天候が変わりやすいルートでは、出発前に気象情報を確認し、レインウェアや防水バッグを携行しておくことが重要です。突然の雨に備えて防水装備や予備の靴・グローブを用意しておけば走行中の視界不良や低体温による判断力低下を防げます。天候に応じて無理をせず休憩やルート変更を行う判断も安全対策の一部です。
Q17 : ガソリンスタンドが少ない山間部や長距離ルートを走る前に最も有効な準備は?
過疎地や山間部では給油所が少ないため、事前にルート上の給油ポイントを確認して、燃料残量に余裕をもって給油することが重要です。携行缶は法規や取り扱いの問題があり頼りすぎない方が安全で、走行中に節約運転だけで対応するのはリスクが高いです。予め給油可能な場所と距離を把握し、余裕を持った給油計画を立てるのが最良です。
Q18 : ツーリング出発前にタイヤの空気圧と損傷を点検する主な理由は?
タイヤは車両と路面を直接つなぐ唯一の接点であり、空気圧や損傷状態が走行安定性、グリップ、制動距離、摩耗挙動、そして燃費に大きく影響します。適正な空気圧でないとハンドリングが不安定になり、過度な変形で発熱しバーストの危険もあります。特に長距離ツーリングでは出発前の冷間時に点検し、必要に応じて調整・交換することが安全確保の基本です。
Q19 : ツーリングで荷物を積む際に重心に配慮する主な理由は?
荷物の積載位置や重量配分はバイクの重心に直接影響し、重心が高く後方寄りになると旋回や低速での操縦が難しくなります。荷物はできるだけ低く、車体中央に近い位置にまとめることが基本で、左右のバランスも均等にする必要があります。適切な固定と積載量の管理は、走行安定性やブレーキング特性を維持するために不可欠です。
Q20 : ツーリングの集団走行で推奨される「スタガードフォーメーション(斜め列)」の主な利点は?
スタガード(斜め列)フォーメーションは、各ライダーが前方の視界を確保しつつ左右に若干の回避スペースを持てる配置です。これにより前方車両の急制動や障害物に対して回避行動が取りやすく、万一の接触リスクも低下します。逆に横並びや過度に詰めた隊列は視界不良や追突リスクを高めるため、集団走行の安全性向上にはスタガードが有効です。