毎日なんとなくやっている耳かき。実は日本人の耳垢タイプには大きな特徴があり、掃除の頻度や道具の選び方ひとつで、耳のトラブルを招くこともあるって知っていましたか?耳垢の役割や正しいケア、外耳道の構造まで、知っているようで意外と知らない「耳」にまつわる雑学を、全10問のクイズで楽しく学んでいきましょう。
Q1 : 綿棒で耳掃除をする際に起こりやすいトラブルとして正しいのはどれ?
綿棒は手軽な耳掃除アイテムですが、太さが外耳道とほぼ同じため、耳垢を掻き出すどころか奥のほうへ押し込んでしまい、耳垢栓塞の原因になりやすいことが知られています。とくに粉状の乾性耳垢の人で起こりやすく、押し込まれた耳垢は自然には出てきにくくなります。耳鼻咽喉科でも「綿棒は耳の入口を軽く拭う程度に」と指導されることが多く、奥まで深く突っ込む使い方は推奨されていません。
Q2 : 棒状の「耳かき棒」を用いた耳掃除文化が特に根付いている国はどれ?
木製や竹製の「耳かき棒」を使って自分で耳掃除をする習慣は、日本や中国など東アジアで広く見られる文化で、とくに日本では家庭用品として一般に深く普及しています。これは東アジア人に多い乾性耳垢が、棒状の器具で掻き出しやすい性質を持つためと考えられています。一方、湿性耳垢が多い欧米では綿棒(cotton swab)が主流で、日本式の棒状の耳かきはほとんど使われていません。
Q3 : 耳掃除のしすぎで起こりやすい代表的な炎症はどれ?
耳掃除をしすぎると外耳道の皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌や真菌が侵入して「外耳道炎(外耳炎)」を起こすことがあります。耳のかゆみ・痛み・耳だれなどの症状が出て、悪化すると外耳道が腫れて聞こえにくくなることもあります。中耳炎は鼓膜の奥にある中耳の炎症で、風邪などが原因で起こることが多く、耳掃除とは別物です。耳掃除はやさしく、頻度を控えめにするのが基本とされています。
Q4 : 耳鼻咽喉科で一般的に推奨されている耳掃除の頻度として最も適切なのはどれ?
耳鼻咽喉科では耳掃除のしすぎはかえって逆効果とされ、頻度は週1回程度から月1回ほどで十分と説明されることが多いです。外耳道には自浄作用があり、耳垢は咀嚼などの動きによって自然に外側へ運ばれていくため、奥まで掃除する必要はありません。毎日掃除すると外耳道の皮膚を傷つけ、外耳道炎やかゆみ、耳垢栓塞の原因になることもあるため、耳の入口付近を軽く拭う程度が安全とされています。
Q5 : 耳垢が外耳道に詰まって聞こえが悪くなる状態を医学的に何と呼ぶ?
耳垢が外耳道内に大量に溜まり、栓のように詰まって聞こえが悪くなる状態を「耳垢栓塞(じこうせんそく)」と呼びます。難聴・耳閉感・耳鳴り・自分の声が響くなどの症状が出ることがあり、自分で取ろうとして悪化させるケースも少なくないため、耳鼻咽喉科で専用の器具を使って取り除いてもらうのが安全です。湿性耳垢の人や高齢者、補聴器を使用する人などで特に起こりやすいとされています。
Q6 : 耳垢を意味する医学用語の英語表記として正しいのはどれ?
耳垢は英語で一般に「earwax(イヤワックス)」と呼ばれますが、医学用語としては「cerumen(セルーメン)」が使われます。語源はラテン語のcera(蝋・ろう)に由来し、ろう状の分泌物を意味します。医学論文や耳鼻咽喉科の文献ではceruminous gland(耳垢腺)、cerumen impaction(耳垢栓塞)といった形で登場します。tinnitusは耳鳴り、otitisは耳の炎症、vertigoはめまいを指し、いずれも耳垢の意味ではありません。
Q7 : 耳垢の主な役割として正しいのはどれ?
耳垢は「汚れ」というイメージを持たれがちですが、実は重要な役割を担っています。外耳道の皮脂腺や耳垢腺の分泌物に、剥がれ落ちた皮膚やほこりが混ざってできており、弱酸性で抗菌作用があるとされ、外耳道を保湿してホコリや小さな虫の侵入を防ぐ働きがあります。完全に取り除いてしまうと外耳道が乾燥してかゆみが出たり、感染しやすくなったりするため、適度に残しておくことが耳の健康のためには大切です。
Q8 : 成人の外耳道(耳の入口から鼓膜まで)の長さはおよそ何cm?
成人の外耳道は、個人差はあるものの耳の入口から鼓膜までおよそ2.5〜3.5cmほどの長さがあります。形はまっすぐではなくS字状にカーブしており、外側およそ3分の1が軟骨部、内側およそ3分の2が骨部となっています。耳垢腺は軟骨部にしか存在しないため、耳垢は基本的に外耳道の入口側にたまります。奥まで耳かきや綿棒を入れる必要はなく、深く差し込みすぎると鼓膜を傷つける危険があります。
Q9 : 日本人の約7〜8割が持っているとされる耳垢のタイプはどれ?
日本人を含む東アジア人は乾性耳垢(カサカサとした粉状)の人が多く、全体の約7〜8割を占めるとされています。一方、欧米人やアフリカ系の人々は湿性耳垢(ベタベタとした飴状)が多数派です。この違いはABCC11遺伝子の塩基配列によって決まっており、生まれつき決まる体質です。どちらが優れているということはなく、耳掃除のしやすさや耳垢の臭いの傾向に違いが出るとされています。
Q10 : 耳垢が乾性か湿性かを決定する遺伝子は次のうちどれ?
耳垢が乾性タイプか湿性タイプかは、第16染色体上にあるABCC11遺伝子の一塩基多型(SNP)によって決まることが、2006年に長崎大学などの研究で明らかになりました。GG型なら乾性、AG型やAA型なら湿性になります。さらに同じ遺伝子はワキガ(腋臭)の有無にも関わっており、湿性耳垢の人はワキガ体質を伴いやすい傾向があるとされ、生まれ持った体質であり後天的に変わることはありません。
まとめ
いかがでしたか? 今回は耳かきクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は耳かきクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。