北海道で桜前線の最終到達を告げる主な品種は?
桜前線は1月の沖縄から北上し、5月上旬に北海道へ達します。寒冷地の北海道では園芸種のソメイヨシノが育ちにくいため、野生種のエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)が主流です。札幌管区気象台もこの品種の標本木で開花を判定します。花は濃いピンクで葉と同時に開くため赤茶色の若葉が混ざるのが特徴です。寒さや潮風に強く、街路樹・公園樹として広く利用され、道内各地の花見名所を彩ります。南北に長い日本列島の気候差が品種と開花時期の多様性を生み、観光資源としても価値を高めています。