一般にpHのpはラテン語に由来するとされる。水素の力を意味するこのpはどの語の頭文字か。
pHは水溶液中の水素イオン活量を示す指数で、デンマークの化学者ソレンセンが1909年に提唱した。彼の論文では小文字のpを使用し、potentia(ラテン語で力・可能性)を意味すると記されたと解釈される。すなわちpHはpotentia hydrogenii=水素の力の略号である。重さを示すpondusとの説もあるが現在は少数派で、pressio(圧力)やpositio(位置)は化学用語として無関係である。よって正解はpotentiaである。