1955年に国の重要無形文化財保持団体(総合指定)の第1号に認定された雅楽演奏団体はどこ?
昭和30年に制定された文化財保護法による最初期の総合指定で、宮内庁式部職楽部が雅楽の保持団体として認定された。式部職楽部は千年以上にわたり宮廷音楽を継承し、管絃・舞楽・歌物の全レパートリーと演奏技法、装束作法を体系的に保持している点が評価された。京都楽所や奈良雅楽会も古い歴史を持つが地方団体であり、舞楽協会は名称として実在しない。初の国指定保持団体として雅楽保存の中心的役割を担うのが宮内庁式部職楽部である。