雅楽楽曲がよく採用する、ゆるやかな序・変化を加える破・テンポが速くなる急の三段法を何と呼ぶ?
序破急は日本の伝統芸能に共通する時間構成で、雅楽では管絃の合奏曲だけでなく舞楽の振付や囃子の構成にも応用される。序では拍が明確でない悠揚たる導入、破では拍が立ち旋律が展開、急では速度と拍が最も緊張し華やかに結ぶ。能楽や茶道などでも用いられるため名称自体は広く知られるが、楽理として三段が均等な長さというわけではなく、曲によって割合や素材の扱いが変化する。よって三段構成の呼称として最も適切なのは序破急である。