金の代わりに銀粉を用いて仕上げる金継ぎのバリエーションは何と呼ばれる?
金継ぎの材料は必ずしも金に限らず、銀粉を用いる場合は「銀継ぎ」と総称される。銀は金に比べて入手しやすく価格も低いため、日常使いの器や落ち着いた色味を好む場合に選ばれる。仕上げは一旦は輝く銀白色だが、時間とともに酸化硫化して渋い黒褐色へ変化するため、それを味わいとして楽しむ人も多い。銀継ぎは金継ぎと同じ工程で行えるが、変色を防ぐために透明漆で覆ったり、ロジウムメッキを行うなど追加処理を施すこともある。金とは異なる経年変化を理解することが大切である。