重水素(D)と三重水素(T)の核融合反応は、現在最も実用化に近いとされる核融合反応です。この反応では、重水素原子核(陽子1個+中性子1個)と三重水素原子核(陽子1個+中性子2個)が融合し、ヘリウム4原子核(アルファ粒子:陽子2個+中性子2個)と中性子1個が生成されます。反応式は D + T → 4He + n + 17.6MeV となります。生成される中性子は高エネルギー(14.1MeV)を持ち、このエネルギーを熱として回収することで発電に利用します。この反応は比較的低い温度(約1億度)で起こるため、技術的実現性が高いとされています。