国際的な商事紛争で仲裁地(シート)をロンドンに定めた場合、手続に適用される準拠法として最も影響力が大きいのはどれか?
仲裁地法は座の法とも呼ばれ、手続面で仲裁を支配する。ロンドンを選ぶと1996年英国仲裁法が適用され、証拠開示の幅、裁判所の介入、判断取消しの範囲など手続の骨格を定める。契約準拠法は実体関係を規律するが手続には直接適用されない。被告所在地や機関所在地の法は通常補充的作用にとどまる。適切な仲裁地選択は公正性、執行性、裁判所支援の度合いなどを左右するため、国際紛争戦略において極めて重要である。