1810年に食料の缶詰に関する特許を取得し、錫引き缶(ブリキ缶)の利用を公的に認められた人物は誰か?
正解はピーター・デュランドです。ナポレオン戦争期にフランスのニコラ・アペールが食品保存法(加熱密封による保存法)を確立したのは1809年頃ですが、1810年にイギリスのピーター・デュランドが錫(すず)引き缶を用いた保存法の特許を取得し、これが金属缶を用いた近代的な缶詰技術の起点となりました。デュランドの特許はその後、実用化を手がける者に引き継がれ、加熱殺菌と密封による長期保存が可能になったことが歴史的事実として知られています。