地球の自転により運動する物体に働く見かけの力で、北半球では進行方向右向きに曲げるものは?
回転している地球を基準に運動を観測すると、慣性系との相違から見かけの力が現れる。その一つがコリオリ力で、物体の速度ベクトルと地球自転の角速度ベクトルの外積に比例し、北半球で右、南半球で左に偏向させる。気象ではこれが原因で貿易風や台風の渦が特定方向へ曲がる。遠心力も見かけの力だが方向は常に赤道外向きで、偏向効果とは異なる。摩擦力は接触面で生じる実在の力、万有引力は質量間の引力で自転には無関係。従って正解はコリオリ力である。