広島弁の『たいぎい』は、どんな気持ちや状態?
広島弁の「たいぎい」は標準語で「面倒くさい」「だるい」の意味を持ち、気力が湧かず重い腰が上がらない状態を表現します。由来は「たわいない」が転じた説や古語「たえがたし」が訛った説など複数あります。地元では「テスト勉強がたいぎい」「ゴミ出し行くんがたいぎいわ」など愚痴混じりに使われ、行為を先延ばしにする心理が透けて見えます。強調したい時は「ぶちたいぎい」と「ぶち」(とても)を前置するのが定番。県外の人は漢字の「大義」と混同して高尚な意味と誤解することもありますが、実際はむしろ怠惰や疲労感を共有する砕けた表現で、親しい間柄ほど使用頻度が高い語です。