博多弁で強調に使われる『ばり』は標準語では?
博多弁の「ばり」は強調副詞で、標準語の「とても」「ものすごく」に相当します。「ばりうまい」「ばり寒い」など形容詞・形容動詞の前に置き、程度の大きさを誇張します。語源は諸説ありますが、英語のveryが変化した説や、「ばりばり」から派生した説が知られます。福岡の若者言葉として全国に広まり、関西の「めっちゃ」、北海道の「なまら」と並ぶご当地強調表現の代表格です。くだけた言い方なので目上には避けるのが無難ですが、「ばり好いとうよ」と言われれば強烈な好意を示す言葉になります。音の勢いが強く、旅行先で一度聞けば耳に残るため、覚えておくと博多の人たちとの会話がぐっと近くなります。