オリンピック聖火リレーを発案し初めて実施した人物は誰?
聖火リレーは1936年ベルリン大会組織委員のドイツ人スポーツ行政家カール・ディームが発案した。古代オリンピアの祭壇で採火した火を競走で運ぶ構想は、ギリシャ神話にも着想を得つつナチス政権が自国技術力や若者の健脚を世界に誇示する宣伝手段として採用したもの。当時はギリシャからドイツまで約3,000kmを3,000人の走者が4.8日間でつなぎ、トーチもドイツの工業力を示すマグネシウム合金製だった。政治利用の側面はあったが、その後の大会でも平和と連帯の象徴として継承され、現代オリンピックの重要な儀式となった。