IOCが定めるオリンピックの公用語はどれ?
オリンピック憲章ではフランス語と英語が公用語と規定されている。フランス語が優位で、解釈に食い違いが生じた場合はフランス語版が正式とされる。これはIOC創設時に中心的役割を果たしたクーベルタンをはじめフランス人メンバーが多かった歴史的事情に由来する。一方、開催国の言語も追加的公式言語として認められ、開会式のアナウンスや競技会場の掲示にはフランス語・英語・開催国語の3言語が併記されることが多い。多言語化が進む現代でも、この2言語体制はIOCの伝統と実務を裏打ちする重要なルールとなっている。