男性用角帯を“貝の口”で結ぶ際、結び目が収まる一般的な位置はどこか?
貝の口は男性帯結びの基本で、腰骨にかけて水平に締めることが粋とされる。伝統的には刀を差す側である左腰を空けるため、結び目は背中よりやや右に寄せるのが正式。真後ろ中央でも間違いではないが、座った際に結び目が脊椎に当たって痛むことがあり、右寄りなら帯が体に沿って安定しやすい。左寄りは武士装束では失礼とされ、市井でもあまり行われない。前結びは舞台装束など特殊なケースを除いて日常着付けでは用いない。右後ろ45度の位置は見た目にも自然で、袴を合わせる場合でも帯結びが干渉しにくい。