西洋中世後期に全身板金鎧を成形する際、平板を加熱し打ち起こして曲面を作る基本工程を何と呼ぶか?
Raising(レイジング)は赤熱した鋼板を当金に当て、中心へ向かって打撃を繰り返すことで深さのある胴や兜を一枚板から立体成形する技術である。板金を伸ばしながら曲率を付けるため溶接継ぎ目がなく強靭に仕上がるのが利点。Annealing は焼鈍、Planishing は仕上げ槌、Quenching は焼入れであり工程や目的が異なる。15 世紀のイングランドやドイツ工房では熟練鎚工が担当し、装甲の品質を大きく左右した重要プロセスだった。