淡水熱帯魚に多い寄生性疾患「白点病(Ich)」の初期治療として実施されることが多く、効果的な方法はどれか?
白点症(Ichthyophthirius multifiliis)は外部寄生虫による疾患で、抗生物質は原則として効果がありません。一般的な初期対応としては塩浴(淡水魚に対しては適切な濃度での短期的な塩分添加)や水温を一時的に上げて寄生虫のライフサイクルを短縮し、その後に殺虫薬(銅剤や合成薬剤など)を用いる方法がよく用いられます。ただし塩や薬剤の使用は魚種ごとに耐性差があるため、投薬濃度や処置時間を守り、混泳魚への影響や水草・底床への影響を考慮して慎重に行う必要があります。