「休」は人と木を組み合わせて作られた漢字である。この字を六書の分類で表すと何に当たるか。
「休」は、左側の亻(人偏)が『人が立つ姿』、右側の木が『樹木』を示し、『人が木に寄りかかってひと休みする』という状況を二つの図形要素で同時に表現している。このように、複数の部品の意味を組み合わせて新しい概念を示す造字法を会意文字という。会意は『体』『明』『森』など、部品の意味が合わさって全体の意味が生じる文字に多用される。なお、形声との違いは、右側が音符ではなく意味素である点で、休の場合は『木=きゅう』という読みを示す目的ではない。