多色摺を正確に行うため摺師が紙と版木の位置合わせに使う『見当』は何を目的とした目印か 2025.09.02 多色摺を正確に行うため摺師が紙と版木の位置合わせに使う『見当』は何を目的とした目印か 紙と版木の位置合わせの目印 柄杓で色料を置く箇所 彫師が署名を刻む場所 余白を装飾する模様 見当は版木の端に彫るL字形の隅見当と溝状の合見当から成り紙の角と辺をそこに合わせることで各版を寸分違わず重ねる。これにより色ずれを防ぎ江戸後期の錦絵に不可欠な十数版もの多色摺を可能にした。さらに見当は摺師と彫師が共有する座標系となり版を追加する際の基準線として機能するため複雑なぼかしや重ね摺りの高度な表現も成立する。 クイズタグ: 浮世絵版画摺り関連記事 浮世絵版画摺りクイズ!【問題 全10問・答え付き】 | 2025年09月版