写真に写っている白色や淡色の主成分が炭酸カルシウムでできた鍾乳石は、化学的にどの鉱物に由来することが多いか?
洞窟内の鍾乳石類は主に炭酸カルシウムからなり、化学的には方解石(カルサイト)やアラゴナイトといった同質異像が代表的です。写真で白色や淡色に見える場合、これらのうちどちらかが由来鉱物である可能性が高く、方解石は三方晶系で比較的安定、アラゴナイトは斜方晶系で同じ化学組成ながら結晶形や成長のしやすさが異なります。アラゴナイトは細かい針状や繊維状の表現を示すことがあり、環境条件や温度、イオン濃度によってどちらが沈殿するかが決まります。