愛好家が天然の石を求めて河原や山中へ行き、実際に拾い出す行為を何と呼ぶことが多いか?
水石界では現地に赴き自ら石を探し出す行為を『探石』と呼ぶ。川の瀬替え後や増水直後など地形が変わったタイミングは好機とされ、形・色・質感を吟味しながら一点物の石を見いだす過程そのものが鑑賞の醍醐味となる。撰石はコレクションの中から展示向けに選抜する工程、採鉱は鉱石を掘削する工業的作業、拾玉は翡翠や瑪瑙など宝玉を拾う行為の俗称であり、水石用語とは区別される。探石では河川法や自然保護規制を順守し、取りすぎや環境破壊を避けるのが現代のマナーである。