水石を飾る際、石の形に合わせて彫り込み密着させる木製の台座を何というか?
木托は石底の輪郭に沿って一枚板を刳り貫くように彫刻した専用台座で、石と一体化して見えることから展示の完成度を大きく左右する。材質は桑・紫檀・花梨など硬く狂いの少ない銘木が用いられ、木目や艶が石景を引き立てる。製作には石の輪郭写し取り、粗彫り、仕上げ彫り、研磨、塗装と多くの工程が必要で、熟練した職人の技が求められる。木枠や座布は汎用展示具、水盤は水を張って石景を演出する容器であり、石を乾いた状態で固定する木托とは用途が異なる。