沖縄の伝統芸能エイサーで、列の先頭に立ち大きな旗で隊列を導く役目の名称は?
エイサーは旧盆の祖先供養のために青年団が太鼓や踊りで集落を練り歩く行事で、パーランクーや大太鼓の躍動感あふれる演舞が魅力である。その際、行列の最前列で高さ数メートルの旗を掲げ、進路や演舞開始の合図を示すのが「旗頭」である。旗頭には村名や団体名、吉祥文様が染め抜かれ、重さは数十キロに及ぶこともあるため熟練の担ぎ手が担当する。観客は旗頭の向きで次にどの方向へ移動するかを把握し、踊り手も旗の動きを見て隊形を整える。沖縄の大綱引きや運動会でも旗頭がシンボルとして登場するが、エイサーでは特に精神的支柱として機能し、夜空に映える旗が囃子と太鼓の音をさらに引き立てる。ウドゥンミャーは古来の屋敷名、カンカラは三線の別称、ハーリーは爬竜船競漕を指す。