ソメイヨシノ(Prunus × yedoensis)はエドヒガンともう一種のサクラの交配で生じたとされるが、そのもう一種とはどれか?
分子系統解析やマイクロサテライトDNAの比較により、ソメイヨシノはエドヒガン系統の花粉親と伊豆諸島原産のオオシマザクラ系統の種子親が江戸時代後期に人為的に交配されて生まれた単一クローンと考えられる。オオシマザクラ由来の大輪・芳香性と、エドヒガン由来の早咲き性が組み合わさり、全国に接ぎ木で広まった。ヤマザクラやカスミザクラは近縁でも遺伝子寄与が確認されず、チョウジザクラは系統的に遠い。従って正解はオオシマザクラである。