乾燥環境に適応し夜間に気孔を開けてCO₂を一時固定する「CAM型」光合成のモデル植物として古くから研究されてきたベンケイソウ科の観葉植物はどれか?
CAM型光合成では夜間にPEPカルボキシラーゼでCO₂をリンゴ酸などに固定し、昼間に再放出してカルビン回路に供給することで水損失を抑える。カランコエ・ブロスフェルディアナは葉が肉厚で栽培も容易なため1960年代からCAM研究の標準材料となり、日長依存的な花成やストレス応答遺伝子の解析にも用いられる。アロエやサンセベリアもCAMを行うが科や系統が異なり、エケベリアはモデルとして一般的でない。従って正解はカランコエである。