梅雨期に食中毒菌が最も増殖しやすい至適温度帯として一般に知られているのはどれか?
腸管出血性大腸菌、サルモネラ、黄色ブドウ球菌など多くの食中毒菌は30〜40℃で代謝酵素が最も活発になり、20分前後で倍増する種もある。梅雨期の室温は25℃超、湿度80%以上になりやすく、調理後の食品が速やかにこの温度帯へ達するため菌数が急増する。10〜20℃では増殖速度が遅く、0〜5℃の冷蔵温度ではほぼ停止、50℃以上ではタンパク質が変性して死滅する。したがって保冷と中心部までの加熱は梅雨時の食中毒防止策の基本となる。