版画の真贋や希少性を評価する際によく使われる用語『后摺(あとずり)』は何を指すか? 2025.09.02 版画の真贋や希少性を評価する際によく使われる用語『后摺(あとずり)』は何を指すか? 最初期に摺られた初摺り 版木が摩耗または改刻された後に改めて摺ったもの 鏡面のように光沢を出した特殊摺り 絵師本人が自家用に試験的に摺ったもの 后摺は版木が摩耗あるいは版元が追加注文を受けた後に再度摺った印刷を指し、初摺りに比べ線が太り細部が甘くなる傾向がある。版面補修や彫り直しが行われる場合も多く、雲母摺りや藍の濃淡など表現が簡略化される例もある。収集家は紙質、色材、見当の欠け、彫り直し痕を観察し、初摺りと后摺を判定する。后摺でも保存状態が良ければ価値は保たれるが、初摺りと価格差が大きい点を理解して取引する必要がある。 クイズタグ: 木版画収集関連記事 木版画収集クイズ!【問題 全10問・答え付き】 | 2025年09月版