木版摺りで紙の位置を版に正確に合わせるために版に付けられる「見当(ケント)」とは何を指すか?
回答:版木に彫り入れた二つの切り込みや印、すなわち見当(ケント)が正解です。伝統的な木版摺りでは、彫った版木に対して紙の位置をずれなく合わせるために、直角に配置された二つの切り込み(または角印)を設けます。刷り手は紙側にも同様の角を作るか折り合わせて、これらのケントに合わせて紙を置くことで、複数版の色合わせが可能になります。ケントの形や位置は作品によって異なりますが、正確な見当合わせが摺りの品質を左右する重要な要素です。