東京の寄席で午後と夜の部の境目に設けられる短い休憩時間は何と呼ばれる?
通し興行の寄席では中盤で10~15分ほど休憩を挟み、それを『仲入り』と呼ぶ。観客はトイレや売店、喫煙所に立ち寄り、演者は髪や衣装を整え、高座の座布団やめくりも入れ替わる。仲入りを境に後半は実力派や真打が続くため、番組の山場が一気に近づく。『昼休憩』や『寄席休み』といった語は使われず、『残業』は持ち時間を超えた場合の伸びを指す別の専門用語であることを覚えておくと会話に役立つ。仲入りを機に客席を回る飴売りや厳禁の飲食物案内など、寄席ならではの風景も見逃せないポイントだ。