太陽系最大の火山オリンポス山が存在する天体はどれか?
オリンポス山は火星のタルシス高地に位置するシールド火山で、高さ約22km、裾野の直径600km以上という規模は地球のエベレストの2.5倍を超える。月や水星にも古い火山跡はあるが、これほど巨大な山体は形成されていない。イオは現在も活発な火山活動を示すが、低重力と異なるマグマ性質により山の高さは抑えられる。火星ではプレート運動がほとんどなく、同じ場所から長期間マグマが供給されたこと、低重力で山体が崩壊しにくいことがオリンポス山を巨大化させた要因と考えられている。