国宝「洛中洛外図屏風」で最も有名な作品の作者は誰か。
洛中洛外図屏風の国宝指定作品の中で最も著名なのは、狩野永徳が制作したとされる上杉本(米沢市上杉博物館蔵)です。この作品は安土桃山時代(16世紀後半)に制作され、織田信長が上杉謙信に贈ったと伝えられています。京都の市中(洛中)と郊外(洛外)の風俗や年中行事が詳細に描かれており、当時の庶民生活や都市の様子を知る上で極めて貴重な史料となっています。六曲一双の大画面に約2500人もの人物が描き込まれ、祇園祭や花見などの行事も含まれています。永徳の豪壮で力強い画風と綿密な描写力が遺憾なく発揮された代表作として、日本絵画史上重要な位置を占めています。