助動詞「む」が終止形で文末に置かれた場合、もっとも基本的に表す意味はどれか。
助動詞「む(ん)」は未然形に接続し、文脈によって推量・意志・適当勧誘・婉曲・仮定など多義的に用いられるが、古文読解でまず押さえるべき中心義は「主語の未来を推量する」用法である。文末に置かれると主語が一人称以外でも「〜だろう」という推量が最も自然に立つため、本設問ではこれを正答とした。『竹取物語』「今はとて天の羽衣を着る時ぞ来む」など、終止形で未来を予測する例は多く、意志用法(主語が一人称)や婉曲用法(連体形)との識別が受験で頻出である。