鎖鎌術を専科とし、創始者正木膳兵衛尉が下総関宿で編み出した後に土佐藩にも伝わった流派はどれか?
正木流鎖鎌術は江戸前期の武芸者正木膳兵衛尉豊繁が鎌と鎖分銅を組み合わせて考案したとされる。鎌で相手の視線を誘い、分銅鎖で打ち絡め、最後に鎌刃で止めを刺す三段構えが特徴。下総関宿藩を中心に広まったが、土佐藩の上士警護隊へ技術供与されたことで幕末の志士たちにも影響を与えた。現在は高知県と千葉県で稽古が続けられ、鎖鎌研究の貴重な生資料となっている。伝書には鎖の長さを身長の一・二倍とし遠心力を得る理合が詳細に記され、現代の物理解析でも合理性が指摘されている。