透明系釉薬で鮮やかな青色を発色させる顔料として、七宝焼で古くから用いられる金属酸化物に由来する元素はどれ?
コバルトは七宝釉薬にわずかに加えるだけで深いコバルトブルーを発色させる強力な着色元素です。酸化コバルト(CoO)はガラス中に溶解すると六配位構造を取り、可視光の赤橙成分を吸収することで強い青色を示します。濃度を変えると空色から濃紺まで調整でき、透明釉に加えると澄んだ青、乳濁釉に混ぜると柔らかな水色になります。銅もターコイズ系の青緑をもたらしますが還元炎でないと発色が安定しません。クロムは緑、鉄は褐色系なので、七宝における純青の主役はコバルトです。