七宝釉薬を構成する主要原料のうち、ガラス質を形成する最も基本的な素材であるケイ酸質原料は何か?
七宝釉薬はガラスと同じく二酸化ケイ素(SiO₂)を骨格に持つ合成ガラスです。天然の砂であるシリカ(珪砂)は高温で融解し、他のアルカリ金属酸化物と共に網目構造を形成して透明なガラス母体を作ります。そこに着色用の金属酸化物や不透明化剤を配合することで多彩な色味や光沢が得られます。シリカの純度や粒度は釉薬の融点や流動性に影響し、微量の不純物は発色にも関わるため、七宝用には鉄分の少ない高純度品が選ばれます。このように珪砂は七宝釉薬にとって不可欠なベース成分です。