七宝焼の制作工程で、表面だけでなく金属素地の裏面にも釉薬を掛け、焼成による歪みや割れを防止する処理を何と呼ぶか?
裏引きは“カウンターエナメル”とも呼ばれ、表側と反対面にも釉薬層を施すことで膨張収縮のバランスを取り、焼成中の反りや割れを防ぐ重要な工程です。七宝釉薬はガラス質で金属より熱膨張率が低いため、一面だけに厚く盛ると冷却時に引っ張られ素地が曲がったり割れたりします。裏引きがあることで応力が相殺され、完成後の耐久性も向上します。特に大判の皿やパネルを制作する際には欠かせない処理で、下地釉よりやや淡い色の半透明釉が用いられることが多いです。