光を透過するステンドグラス状の効果が特徴の『薄胎七宝(プリカジュール)』で、釉薬焼成後に薬品処理や削り取りにより除去される支持体として一般的なのは何か?
薄胎七宝は素地の金属を最終的になくし、ガラス質の釉薬だけで模様が自立する特殊技法です。制作時にはまず極薄の銅箔や銅板を型として文様線を植線し、色釉を埋めて焼成します。焼成後、硝酸や硫酸などの薬液に浸して銅を溶解除去するか、機械的に削り取ることで透明な釉薬面だけが残り、光を透過して美しいレースのように輝きます。銅は加工性と溶解除去の容易さ、熱膨張率の適合性から最も使われる素材で、銀はコスト高、鉄やチタンは薬液で溶けにくいため通常は選ばれません。