気分安定薬として用いられるリチウム塩はどれか?
気分安定薬として古くから用いられているリチウム製剤の代表は炭酸リチウム(Li2CO3)で、双極性障害(躁うつ病)の躁症状の抑制や再発予防に有効です。血中濃度の治療域は急性躁状態で約0.6~1.2 mEq/L、維持療法では約0.4~1.0 mEq/Lとされ、狭い治療幅のため定期的な血中濃度測定、腎機能・甲状腺機能のモニタリングが必要です。利尿薬(特にチアジド系)やNSAIDs、ACE阻害薬との相互作用で血中濃度が上昇し中毒を引き起こすため注意が求められます。妊娠時には先天異常リスクもあるため投与判断は慎重に行われます。