1994年に完全な証明が発表され長年の数学的未解決問題に終止符を打った「フェルマーの最終定理」を証明した人物は誰か
フェルマーの最終定理は17世紀の数学者ピエール・ド・フェルマーが命題として残したもので、nが3以上の整数のときx^n + y^n = z^n を満たす自然数解は存在しないという内容である。1994年、英国の数学者アンドリュー・ワイルズがモジュラー形式と楕円曲線の谷山‐志村予想を用いる斬新な手法で証明に成功し、翌年修正論文を発表して完全に確定した。共同研究者リチャード・テイラーの助力もあったが、主要な証明者はワイルズであり、彼は2016年にアーベル賞を受賞した。