古代のパンクラチオンの激闘を題材にした彫刻として、ローマ時代の複製がバチカン美術館に収蔵されている作品の通称はどれでしょうか?
バチカン美術館に所蔵されるパンクラティアスト像は2人の選手が組み合う姿を写実的に表現したローマ時代の大理石複製で、原作は紀元前3世紀頃のヘレニズム期ブロンズと考えられる。筋肉の緊張や皮膚の食い込みが精緻に刻まれており、パンクラチオン特有の組技と打撃の混在が一目で分かる点が高く評価される。発見当初は解剖学的正確さからミケランジェロにも賞賛されたと伝えられ、古代格闘技研究の重要な視覚資料となっている。