試合や稽古の開始・終了の際に用いられる掛け声「キョンネ」はどのような動作を指すか?
韓国語で敬礼を意味するキョンネは、道場に入る際や師範・対戦相手に対して礼を示す基本動作である。試合では主審がチャリョ(気をつけ)と号令をかけた後にキョンネを命じ、選手は上体を約30度前傾させて礼を行う。礼は単なる形式ではなく、武道としての礼節と相手への敬意、安全確認の意識を共有する重要な儀式とされる。プンセ競技や昇段審査でも演武前後に必ずキョンネを行い、心身を整える役割を果たす。国際大会では文化の違いを超えて共通するジェスチャーとして機能し、選手・審判・観客が互いの存在をリスペクトする象徴となっている。