FISが推奨するクロスカントリースキー板の最小長が身長プラス十センチとされる主な理由は何か
身長より十分に長い板を使用すると接雪面積が増えて体重が雪面に均等に分散され、沈み込みが小さくなるため摩擦抵抗が減り滑走速度が向上する。特に新雪や軟雪では短い板だと深く潜り失速しやすいが、長い板は浮力が大きくグライド性能に優れる。さらに接雪長が長いと直進安定性も高まりバランスを取りやすい。曲がりやすさや持ち運びやすさは副次的で、競技者にとっては速度向上こそが最優先であるためFISは身長プラス十センチを推奨値としている。