古代マヤや中米で噛まれていた天然のガム素材は何か?
中米やカリブ海地域の先住民は、サポディラ(sapodilla)という樹の樹脂を乾燥させたチクルを噛んでいたことが記録されています。チクルは弾力性があり、当時のガムの原料として用いられていました。後に19世紀から20世紀にかけてチクルは商業的チューインガムの主要原料の一つとなり、ゴムのような噛みごたえを与える「ガムベース」として加工されました。樺やヤナギ、サトウキビは他の用途で使われることはあっても、チクルほど噛む目的で広く利用された歴史的記録はありません。