抹茶を泡立てるために用いる竹製の道具はどれ?
茶筅は竹を細かく割き、先端を房状に削って作った茶道具で、抹茶と湯を素早く混ぜ空気を含ませることできめ細かな泡を立てる役割を持つ。節を抜いた淡竹を使い、一本一本を手作業で削るため奈良県生駒市高山地区など専門の職人が受け継ぐ伝統工芸品となっている。使用後は湯を通して粉を落とし、立て掛けて乾かすことで穂先の変形やカビを防ぐ。茶筅の穂の数は64本や100本など種類があり、薄茶用と濃茶用で形も異なる。茶道の稽古では「茶筅通し」という手前で穂先を柔らかくしてから点前を始める。