セーターは私たちにとってなくてはならないファッションアイテムの一つですが、その種類や特性はさまざまです。この記事では、セーターのデザインや素材、洗濯方法など、知っておきたい基本的なセーターの知識を10問のクイズを通して紹介します。カーディガンとプルオーバーの違いから始まり、フェアアイル模様、カシミヤの特徴、ラグランスリーブ、毛玉の原因、アルパカ毛、ブロッキングの目的、ゲージの影響、縮みやすい素材など、セーターを選んだり扱ったりする上で重要なポイントをクイズ形式で解説していきます。セーターに関する豊富な知識を得て、この冬のファッションをよりスタイリッシュに楽しめるようサポートします。
Q1 : セーターの「ゲージ」(一定幅あたりの目数)が設計よりも小さく出た場合、最も起こりやすい影響は何ですか?
セーターのゲージが設計よりも小さい(同じ幅に対して目数が多く、または針が細くて目が詰まる)と、編地が密になり同じ段数で仕上げた場合に仕上がりの寸法が小さくなります。結果として着丈や身幅が小さくなり、デザインどおりのサイズ感が出なくなるため着用時に窮屈さを感じることがあります。ゲージの差は糸の太さ、針の号数、編み手の力加減で変わるため、パターンでは必ずゲージを計り、必要に応じて針サイズや糸を調整することが大切です。
Q2 : 洗濯や手入れで縮みやすいセーターの素材として正しいものはどれですか?
ウールやカシミヤなどの動物性天然繊維は、湿気と温度、機械的な摩擦が加わると繊維表面の鱗片が絡み合って縮む「フェルト化」が起こりやすく、これが寸法の変化(縮み)を引き起こします。家庭での熱い湯や強い攪拌、乾燥機の使用は特に危険です。合成繊維は比較的縮みにくく綿は水洗いで若干の縮みが出ることがありますが、ウール系の縮みは型崩れやフェルト化を伴うため、洗濯表示に従い適切な方法(ドライクリーニングや手洗い、平干し等)で扱うことが重要です。
Q3 : アルパカ毛を使ったセーターについて正しい特徴はどれですか?
アルパカ毛は南米原産のアルパカという動物の繊維で、繊維がしなやかで細く、軽量でありながら保温性に優れています。またウールに比べて光沢がありドレープ性が良いのが特徴です。アルパカ毛にはラノリン(羊脂)がほとんど含まれておらず、そのためウールに比べてチクチク感が少なく、敏感肌の人には比較的合いやすい場合があります。ただし繊維の種類や仕立てで性質は変わるため、洗濯表示に従った取り扱いが重要です。
Q4 : 編み物で「ブロッキング(blocking)」を行う主な目的はどれですか?
ブロッキングは編み上がった作品に水や蒸気を与えて形を整える工程で、編地の目を揃えたり指定の寸法に伸ばして定着させたりする目的で行います。ウールや天然繊維は濡らすと柔らかくなり、ピンで固定して乾かすことで形が安定します。これにより柄の出方が均一になり、着丈や幅、襟ぐりの形が整い、ドレープが改善されます。素材によっては蒸気アイロンのみで行うドライブロッキングもありますが、ラベルの指示に従うことが重要です。
Q5 : ラグランスリーブのセーターの特徴として正しいものはどれですか?
ラグランスリーブは袖付けが脇の下から襟ぐり(ネックライン)に向かって斜めに一続きになっているデザインで、肩に縫い目が出ないのが特徴です。この構造により肩周りの可動域が広く、スポーティーでリラックスした着心地になります。セーターやスウェットなどで多く採用され、編み方やパターン設計によっては肩幅の調整やフィット感の変化を出しやすい利点があります。セットインスリーブとは対照的な作りです。
Q6 : セーターにできる「毛玉(ピリング)」の主な原因として正しいものはどれですか?
毛玉(ピリング)は衣類表面にできる小さな繊維の塊で、その主な原因は着用や洗濯時の擦れや摩擦です。繊維の先端や短い繊維が表面に出てきて互いに絡まり、ねじれて固まることで毛玉になります。繊維の長さや撚りの強さ、糸の構成(短繊維混紡は特に起きやすい)や糸の仕上げが影響します。対策としては摩擦を避ける、洗濯ネットを使う、低摩擦の素材の組み合わせを選ぶ、毛玉取り器で定期的に除去するなどがあります。
Q7 : カシミヤ(カシミア)セーターの原料として正しいものはどれですか?
カシミヤはカシミア山羊(しばしばカシミアヤギと呼ばれる)の冬季に生える下毛(アンダーコート)から採れる非常に細く柔らかい天然繊維です。繊維の直径が非常に細く保温性と軽さ、優れた肌触りを持つため高級素材とされます。アンゴラウールは別にアンゴラウサギの毛、ヤク毛やメリノ羊毛は別種の動物由来の繊維で、それぞれ異なる風合いや特性を持ちます。カシミヤは希少性と取れる量の少なさから高価で、取り扱いにも注意が必要です。
Q8 : フェアアイル(Fair Isle)模様のセーターに関して正しい説明はどれですか?
フェアアイルはスコットランド北方のシェットランド諸島、特にフェア島に起源を持つ伝統的な色使いの編み模様技法です。特徴は横方向に複数色の糸を同時に使用して柄を作るストランド(横糸渡し)技法で、通常は一列あたり2色前後を限度として糸を裏側で渡しながら編みます。モチーフは幾何学的でリピートしやすい小柄が多く、配色の工夫で豊かな表現が可能です。フェアアイルは保温性と耐久性にも優れ、伝統的な色合わせやパターンが継承されています。
Q9 : セーターの洗濯表示で「ドライクリーニング(ドライ)」と表示されている場合、最も適切な扱いはどれですか?
洗濯表示に「ドライ」あるいはドライクリーニングを示す記号がある場合は、水を使った洗濯を避け、石油系溶剤などを用いる専門のドライクリーニング処理が推奨されます。ウールやカシミヤ等の繊維は水や機械的な摩擦、温度変化で縮みやフェルト化(フェルト状の縮み)が生じることがあるため、ラベルの指示に従うことが重要です。家庭での手洗いやウールコースでも大丈夫な場合もありますが、表示が「ドライ」の場合はリスクがあるため専門店に相談するのが安全です。
Q10 : セーターの「カーディガン」と「プルオーバー」の主な違いは何ですか?
カーディガンとプルオーバーの最大の違いは前開きかどうかです。カーディガンは前身頃がボタンやファスナーで開閉でき、羽織るように着る仕様で着脱が容易なのが特徴です。一方プルオーバーは頭から被って着るタイプで前開きがないためデザイン的に首元や袖付けの処理が異なります。袖や首元、素材や保温性は分類要素になりますが、呼称上の基本差異は前開きの有無です。また歴史的にカーディガンは軍服に由来する羽織りものとして発展し、プルオーバーはスポーツウェアや作業着から一般化した背景があります。着用感や用途の違いも選択時の重要なポイントです。