靴に関する基本知識を学べる『靴クイズ』の数々。靴のデザインから機能、歴史、サイズ表記まで、さまざまな角度から靴の世界を掘り下げていきます。ハイキングやスポーツ、ビジネス、パーティーなど、シーンに合わせた適切な靴選びのヒントが満載。靴への理解を深めつつ、クイズ形式で楽しく学べる内容になっています。靴好きはもちろん、靴選びに困っている方も必見の特集です。さあ、あなたの靴クイズ力を試してみましょう。
Q1 : スニーカーにおける『トゥボックス(toe box)』とは靴のどの部分を指すか? かかとを包む部分 靴底の中間部にあるアーチサポート部分 つま先周りの空間・部分(前足部の内側空間) 紐穴(アイレット)が並ぶ甲部分
トゥボックスはスニーカーや各種靴における『つま先周りの空間』を指します。具体的には前足部(つま先)の内部の容積や形状で、つま先の余裕や足指の動き、足幅の快適性、靴擦れや爪への圧迫の有無に直結します。ランニングシューズなどではトゥボックスの余裕が重要で、足が前方に動く際に指が圧迫されないことや、幅方向の適切なサポートが求められます。ブランドやモデルごとにトゥボックスの形状は異なるため、試着時に重点的にチェックします。
Q2 : エドワード・グリーン(Edward Green)、トリッカーズ(Tricker's)、チャーチ(Church's)に共通する点として正しいものはどれか? すべてイタリアの職人靴ブランドである すべてスポーツシューズを専門とするメーカーである すべて日本発祥の靴メーカーである いずれもイギリスの伝統ある高級靴メーカーである
Edward Green、Tricker's、Church'sはいずれもイギリスを代表する伝統的な高級靴メーカーであり、主に紳士靴の分野で長い歴史とクラフトマンシップを持っています。各社はグッドイヤーウェルトなど伝統的な製法を用い、堅牢さや修理可能性、上質なレザーの使用で知られています。製品はフォーマルからカジュアルなブローグやブーツ類まで幅広く、英国靴の代表的ブランドとして世界的に評価されています。
Q3 : 『防水』と『撥水(はっすい)』の違いとして正しいものはどれか? 防水は水の浸入を遮断する構造や膜を持ち、撥水は表面処理で水を弾くが長時間の浸水には弱い 撥水は完全に水を通さないが防水は一時的に水を弾くだけである 防水と撥水は同義で区別は存在しない 撥水は内側から水を防ぎ、防水は外側から弾く
防水と撥水は用途や構造が異なります。防水はゴアテックスのような防水透湿膜やシームテーピング等で水の浸入を根本的に防ぐ設計が施されており、雨や水たまりでの浸水を抑えます。一方、撥水は表面に撥水処理(フッ素系やシリコーン系など)を施して水滴を弾く機能であり、日常の小雨や飛沫をはじく効果はあるものの、長時間の浸水や高水圧には耐えられない場合が多いです。靴選びでは使用環境に応じて防水構造か撥水処理かを使い分けることが重要です。
Q4 : 靴のサイズ表記で『UK 8(メンズ)』は一般的にUSメンズサイズではいくつに相当するか? US 8 US 9 US 10 EU 42
一般的なサイズ換算で、UK(イギリス)サイズのメンズはUS(アメリカ)サイズより概ね1サイズ小さい表記となるため、UK 8はおおむねUS 9に相当します。ただしブランドやモデル、靴の木型(ラスト)によって微差があり、同じ表記でもフィット感が異なる場合があるため、実際には試着やブランド別のサイズチャート参照が推奨されます。EUサイズとは直接対応しないが、目安としてUK 8はEUでは約42~43が多いです。
Q5 : グッドイヤーウェルト製法(Goodyear welt)の特徴として正しいものはどれか? インソールとアッパーを接着剤だけで貼り合わせている 熱で圧着し一体成形する製法である ウェルトを介してアッパーと中底を縫い合わせ、ソールを後から縫い付けられるため再底(リソール)が可能である ソール全体がゴムで一体成形される量産向けの方法である
グッドイヤーウェルト製法は靴製造の伝統的工程の一つで、アッパーと中底(インソール)の縁にウェルトと呼ばれる革の帯を取り付け、そのウェルトごとアッパーと中底を縫い合わせます。さらに外側のソールはそのウェルトに縫い付けられる構造を持つため、ソールが摩耗した際にウェルトを残してソールだけを交換する『リソール(再底)』が可能です。このため耐久性と修理性に優れ、高級紳士靴によく用いられます。接着のみや一体成形とは異なる手縫い・機械縫いの工程を含む点が特徴です。
Q6 : ランニングシューズのアウトソール素材で、耐摩耗性が特に高くソールの摩耗対策に用いられることが多いのはどれか? EVA(エチレン酢酸ビニル)発泡素材 天然ゴム(ソリッドラバー) EVAにオイルを混入した改良ゴム カーボンラバー(カーボン配合ラバー)
ランニングシューズの耐久性対策としてアウトソールに用いられる素材の中で、カーボンラバー(カーボン配合ラバー)は耐摩耗性に優れる点で知られています。EVAは軽量でクッション性が高い一方、摩耗には弱く直接アウトソールには不向きなことが多いです。天然ゴムはグリップ性と耐久性のバランスが良い一方、舗装路での高摩耗にはカーボン配合のラバーが最も耐久性を発揮するため、ヒールやフォアフットの摩耗しやすい箇所に部分的に使われることが一般的です。
Q7 : パンプスのヒール高さの一般的な分類として正しいものはどれか? ローヒール:~3cm、ミドルヒール:3~5cm、ハイヒール:5cm以上 ローヒール:~1cm、ミドルヒール:1~2cm、ハイヒール:2cm以上 ローヒール:~5cm、ミドルヒール:5~8cm、ハイヒール:8cm以上 ヒール高さによる分類は存在せず全て同一カテゴリである
パンプスや女性用ヒール靴の業界でよく使われる一般的な目安として、ローヒールはおおむね3cm以下、ミドルヒールは約3~5cm、ハイヒールは5cm以上という区分が広く用いられます。これはファッションや履き心地、歩行への影響を議論する際の便宜的な基準で、ブランドや国・解説者によって多少の差はありますが、日常的な分類として定着しています。ヒールの高さが変わると重心や足への荷重配分、姿勢や疲労の出方も変化するため、用途や快適さを考える際に役立つ基準です。
Q8 : 靴の『木型(ラスト)』の主な役割はどれか? ソールの素材と厚みを決めるための型 アッパーを成形して靴の形状・フィット感(幅・甲・トゥ形状)を決める立体的なモデル 靴ひもの通し方を決める小物部品 耐水性を高めるための内張り素材
木型(ラスト)は靴作りにおける立体的なモデルで、アッパーをその周りに被せて成形することで靴の外形、幅、甲の高さ、トゥ(つま先)形状、ヒールの位置などのフィット感を決定します。木(あるいはプラスチック)で作られたラストはサイズだけでなく足の形の特徴を反映しており、同じサイズ表記でも木型の違いで履き心地が大きく変わります。靴の設計・パターン制作、フィッティング調整、量産時の基準として不可欠な要素です。
Q9 : オックスフォードシューズの最大の特徴はどれか? 内羽根(クローズド・レース) 外羽根(オープン・レース) スリッポン(紐なし) バックル付きモンクストラップ
オックスフォード(Oxford)シューズの代表的な特徴は“内羽根”(クローズド・レース)です。内羽根とは、羽根(靴紐を通す部分)がアッパーの下に折り込まれる構造で、紐を締めたときに継ぎ目が平らで上品な見た目になります。これに対して外羽根(オープン・レース)は羽根が上に重なる構造でカジュアル寄りです。オックスフォードはフォーマルな場面でよく用いられ、ドレスシューズの基本形として靴の分類やコーディネート上の違いを理解するうえで重要なキーワードです。履き心地やデザインの違いはあるものの、オックスフォード=内羽根という識別が一般的です。
Q10 : ゴアテックス(GORE-TEX)素材が靴に使われる主な機能はどれか? 防水だが蒸気は通さない完全密閉の素材 防水透湿性を持ち、水の浸入を防ぎつつ蒸気は透過する膜構造 高い保温性を持ち熱を閉じ込める断熱素材 抗菌・防臭効果を主とする表面加工
ゴアテックスはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を基にした薄い膜を用いることで『防水透湿』の性能を両立させた素材です。外側からの液体の水は染み込ませず、同時に靴内部で発生する水蒸気(汗の蒸気)を微細な孔や膜構造を通して放出します。これにより雨天でも足が濡れにくく、内部の蒸れを軽減して快適性を保ちます。用途はハイキングやトレッキングシューズ、アウトドアブーツなどの機能靴に多く見られ、完全に密閉する防水素材や単なる撥水処理とは異なる点が特徴です。